「ChatGPTにも広告を出せるようになったらしい」
そう聞いて、気になっていないでしょうか。
Google広告やSNS広告に加えて、新しい集客の選択肢が増える。
それは魅力的です。一方で、
「うちの商品でも問い合わせにつながるの?」
「今の広告と、どちらに予算を使えばいい?」
「競合より早く始めた方がいいのかな?」
と、判断に迷うところでもあります。
今回は、シャムとハチワレが、ChatGPT広告の仕組みから、自社で取り組むかどうかの考え方まで整理します。
目指すのは、新しい広告を知ること。その先にある、自社の集客予算の使い道を判断することです。
※提供状況・仕様・広告ポリシーは、2026年10月5日時点で確認した情報を基にしています。

第1話|ChatGPTにも広告?うちも始めた方がいいの?
〈シャムが、パソコンを見ながらハチワレに話しかけます〉
シャム「ねえ、ChatGPTにも広告を出せるんだって? それなら、うちも早く始めた方がいいのかな」
ハチワレ「気になるよね。日本は、広告主が自分で設定する管理画面『Ads Manager』の対応国に入っているよ。日本に所在する法人なども、条件を満たせば出稿を検討できるんだ」

シャム「もう海外だけの話じゃないんだね。競合が増える前に始めたいな」
ハチワレ「その意欲は大事。ただ、最初に一つ考えたいことがある」
シャム「何?」
ハチワレ「お客さまは、何を相談しているときに、君のサービスを必要とするだろう?」
シャム「広告の設定より先に、お客さまの相談内容?」
ハチワレ「そう。ChatGPT広告を考えるときは、その場面が出発点になるんだ」
第2話|広告を出したら、AIが自社をおすすめしてくれる?
シャム「たとえば『おすすめの制作会社を教えて』と聞かれたときに、うちの名前を回答に入れてもらう感じ?」
ハチワレ「そこは分けて考えよう。ChatGPT広告は、回答とは区別された広告枠に表示されるものだよ」
「広告費を払っても、通常の回答の内容や、おすすめの順位を買えるわけではないんだ」
シャム「じゃあ、回答の中で紹介されることと、広告として表示されることは別なんだね」
ハチワレ「そのとおり。広告は回答の下などに表示され、広告であることが分かるようになっている。表示されたからといって、OpenAIがその会社を推薦・保証している意味でもないよ」

シャム「『広告を出せばAIにおすすめされる』と思っていたら、期待がずれちゃうね」
ハチワレ「だから、最初に整理しておこう」
| やりたいこと | 考える取り組み |
|---|---|
| 広告枠を使ってサービスを知ってもらいたい | ChatGPT広告 |
| 自社の情報を正しく理解・参照してもらいたい | サイトの内容や情報の整理 |
| 訪問した人に相談してもらいたい | サービス説明・事例・問い合わせ導線の改善 |
ハチワレ「それぞれ役割がある。広告だけで、全部を解決しようとしなくていいんだ」

第3話|検索する言葉だけでなく、「相談している状況」を考える
シャム「Google広告とは、何が違うの?」
ハチワレ「お客さまが情報を探している場面を想像すると、分かりやすいよ」
「たとえば、問い合わせ管理のツールを探している会社があるとするね」
検索する場面の例
問い合わせ管理ツール おすすめChatGPTに相談する場面の例
営業が5人いる会社です。問い合わせをExcelで管理していますが、対応漏れが出ています。今のメール環境を変えずに、少人数で使える方法はありますか?
シャム「相談の方は、人数も、困っていることも、変えたくないことも分かるね」

ハチワレ「そう。ChatGPT広告では、現在の会話の内容や意図に加えて、広告文やリンク先のページなどが、配信の判断材料になる」
「広告主も『どんな相談に関係する商品なのか』を、Context Hintsという補足情報で伝えられる。ただし、指定した言葉や会話に必ず広告が出る仕組みではないよ」
シャム「じゃあ、『業務効率化できます!』だけだと、ちょっと大ざっぱかな」
ハチワレ「たとえば、その機能が実際にあるなら、こう具体化できるね」
少人数の営業チーム向けに、問い合わせと対応状況を一カ所で管理。担当者間の確認や、対応漏れを減らしたい会社に。
シャム「誰の、どんな困りごとに役立つかが見える!」
ハチワレ「商品名を伝える前に、お客さまが困っている場面を言葉にできるか。
これは、広告を始める前に整理しておきたいことだね」

第4話|ChatGPTを使っている人、全員に届くわけではない
シャム「でも、ChatGPTを使っている人って多いよね。仕事で使う人にも、たくさん届きそう」
ハチワレ「ここに、見落としやすいポイントがあるんだ」
「現在、広告が表示される可能性があるのはFreeとGoの対象ユーザー。Plus、Pro、Business、Enterprise、Eduには広告が表示されない。18歳未満と判断されたアカウントも対象外だよ」
シャム「えっ。ChatGPTを使っていれば、誰にでも広告を届けられるわけじゃないんだ」
ハチワレ「そう。たとえば、企業向けの専門的なサービスを売りたい場合、お客さまが仕事で有料プランを使っている可能性はある」
シャム「狙いたい相手が、広告を見ない側かもしれないんだね」
ハチワレ「可能性として考えておきたいね。ただし、『経営者だから有料プラン』『無料ユーザーだから仕事の相談はしない』とも決めつけられない」
「実際にどんな人から問い合わせが来るかを見て、自社との相性を確かめる必要があるんだ」
シャム「利用者の多さだけで、予算を決めるのは早いね」
ハチワレ「たくさんの人が使う場所かどうかに加えて、自社のお客さまに届く場所かを考えよう。」

第5話|相談内容を使うなら、お客さまの会話が見えるの?
シャム「会話に合わせて広告が出るなら、広告主は『何を相談した人なのか』を読めるの?」
ハチワレ「広告を出しただけで、ユーザーの非公開の会話や履歴、メモリを見られるわけではないよ」
「通常、広告主が確認するのは、表示回数やクリックなどの広告の結果。ユーザーが広告主へ直接メッセージを送る場合は、その直接送った内容が相手に共有される、という区別がある」
シャム「相談内容を一覧で読んで、営業できるようなものではないんだね」
ハチワレ「そう。だから広告を改善するときも、お客さまの会話を全部見られる前提では設計しない」
「届いた人がページで何を見たか、どんな問い合わせにつながったか。自社で確認できる情報も組み合わせて考えるんだ」

第6話|実際に成果は出る?成功事例で見るべきところ
シャム「仕組みは分かった。でも、一番知りたいのは、実際に成果が出るのかなんだよね」
ハチワレ「成果を報告している企業はあるよ。たとえば、フォーム作成などのサービスを提供するJotformの公式掲載事例では、用途に合わせたページの改善によって、登録率が2.5倍になったと紹介されている」
シャム「2.5倍! それは期待したくなるね」
ハチワレ「ここで注目したいのは、広告を出して終わりではなかったこと。同社は広告設定や入札、広告文、リンク先ページなど、100回以上の改善を重ねたと報告しているんだ」
「なお、これは一社の事例で、日本企業でも同じ結果になるという数字ではないよ」
シャム「“新しい広告だから成果が出た”だけでは説明できないんだね」
ハチワレ「そう。私たちが自社に取り入れられるのは、相談内容に合うページを用意し、実際の反応を見ながら直すという進め方だね」
シャム「うちなら、広告をクリックした人を、会社案内のトップページに送ればいいと思っていたよ」
ハチワレ「トップページが相談内容に答えていれば選択肢になる。でも、困りごとが具体的なら、その答えがすぐ見つかるページの方が検討しやすい」

第7話|「この会社、分かってくれている」と思えるページへ
ハチワレ「例えば、こんな相談をしている人がいるとするよ」
ホームページはあるのに、問い合わせが増えません。広告費を増やす前に、何を直せばいいですか?
シャム「うちの記事を読んでほしい人だね」
ハチワレ「その人が広告を押した先に、『私たちはクリエイティブの力で未来をつくります』とだけ書かれていたら?」
シャム「悪い言葉ではないけど、自分の悩みに答えてくれるか分からないかも」
ハチワレ「その人が最初に知りたいのは、例えばこんなことだよね」
- 問い合わせが増えない原因を、どう確認するのか
- 今あるサイトを改善する方法もあるのか
- 何を見てもらい、どのように進めるのか
- 相談するときに何を用意すればよいのか
シャム「相談していたことの続きを、ページで説明してもらえると読みやすいね」
ハチワレ「広告とページの間で、お客さまの話を途切れさせない。
ここを整えることが大事なんだ」
「広告では少人数向けと伝えたのに、ページでは大企業の話ばかり。手軽に始められると伝えたのに、導入条件が見つからない。そうしたずれも確認しよう」

第8話|費用はいくら?「安く始められる」と「成果が出る」は分けて考える
シャム「試してみたいけど、費用はどれくらいかかるの?」
ハチワレ「課金には、表示回数に応じた方式や、有効なクリックに応じた方式があるよ。成果につながりやすい配信を目指す設定もあるけれど、『問い合わせが来た分だけ支払う』とは限らない」
「OpenAIはクリック目的のキャンペーンについて、開始時の上限入札額として1クリック3〜5米ドルを案内している。ただし、これは実際の平均クリック単価や、問い合わせ1件の費用ではないよ」
シャム「その金額で問い合わせが取れる、と考えたらだめなんだね」

ハチワレ「そう。自社で考えたいのは、いくらまでなら採算が合うかだよ」
「単純化した仮の例で考えてみよう」
| 項目 | 仮の数字 |
|---|---|
| 1件受注したときの粗利 | 10万円 |
| 問い合わせから受注する割合 | 10件に1件 |
| 問い合わせ1件あたりに対応する期待粗利 | 1万円 |
シャム「それなら、問い合わせ1件に1万円まで使える?」
ハチワレ「1万円すべてを広告費に使うと、期待粗利を使い切ってしまう。この計算にまだ含まれていない営業対応や固定費、残したい利益も考えて、広告費の上限を決めたいね」
シャム「媒体の安さを調べるだけでは、決められないんだ」
ハチワレ「自社にとって、どんな問い合わせなら、いくらまで使えるか。
この基準を持っておくと、新しい広告も判断しやすくなるよ」

第9話|クリックが増えても、喜ぶのはまだ早い
シャム「広告を出して、クリックが増えたら、まずは成功と考えていい?」
ハチワレ「知ってもらうことが目的なら、一つの材料にはなるね。でも、相談や受注が目的なら、その先まで確認したい」
「例えば同じ広告費を使った、こんな二つの結果があったらどうかな。これも説明のための仮例だよ」
| 結果 | 施策A | 施策B |
|---|---|---|
| 使った広告費 | 10万円 | 10万円 |
| 問い合わせ | 20件 | 5件 |
| 商談になった件数 | 1件 | 3件 |
シャム「問い合わせ数ならAだけど、商談はBの方が多い」
ハチワレ「そう。さらに受注や利益まで見ないと、どちらへ予算を増やすべきかは決めきれない」

シャム「何を準備しておけば、その先まで分かるの?」
ハチワレ「最低限、この三つをつなげたいね」
- どの広告から来たか
- 問い合わせを完了したか
- その問い合わせが商談・受注になったか
「広告のリンクに流入元を区別する情報を付け、GA4などで訪問後の行動を確認する。商談や受注は、社内の管理表とも照らし合わせる」
「ChatGPT広告でも、UTMという識別用の情報をリンクに付けたり、専用の計測機能を設定したりできるよ」
シャム「前回のGA4の話とつながるね。配信してから、何も測れていなかったと気づくのは避けたいな」
ハチワレ「そのとおり。まずは完璧な仕組みを目指すより、今回の広告が、どんな相談につながったかを確認できる状態をつくろう」

第10話|クリニックも出せる?業種によっては、先に確認が必要
シャム「うちのお客さまには、クリニックの先生もいるよ。歯科や美容クリニックでも使えるのかな?」
ハチワレ「ここは特に重要。日本から広告管理画面を使えることと、すべての業種が出稿できることは別なんだ」
「現行のOpenAI広告ポリシーでは、米国外の医療サービス広告は原則として禁止されている。日本の歯科や美容医療の集患広告を、そのまま出せる前提では進められないよ」
シャム「じゃあ、『患者さんが症状を相談したときに医院の広告を出そう』とは簡単に言えないんだね」
ハチワレ「そう。個人の健康に関する相談など、広告を表示しない文脈もある。広告文だけでなく、リンク先のページも審査の対象になるよ」
シャム「先に広告画像やページを作ってしまうと、使えない可能性があるね」
ハチワレ「だから順番は、自社の商材が出稿できるかを確認してから、広告とページを設計する。」
「クリニックなら、今のホームページで初診の不安に答えられているか、予約まで進みやすいかを見直すことも、取り組む価値があるよ」

第11話|Google広告を減らして、ChatGPTに移した方がいい?
シャム「出稿できる業種なら、Google広告の予算を少し移して試す感じかな?」
ハチワレ「今の広告がどんな成果を出しているかを確認してから決めたいね」
「安定して相談や受注を生んでいる施策を大きく減らすと、検証中に集客全体が落ち込むこともある」
シャム「でも、ずっと様子見をしていたら、何も分からないよね」
ハチワレ「だから、学ぶために使える上限を決めて、一つの顧客・一つの困りごとから試すのがいい」

ハチワレ「例えば、最初にこんなメモを作っておこう」
| 決めること | 考え方 |
|---|---|
| 届けたい相手 | どんな会社・人に相談してほしいか |
| 想定する相談 | 何に困ってChatGPTを使っていそうか |
| 広告で伝えること | 自社がどの部分を解決できるか |
| リンク先 | その相談に答える情報があるページ |
| 次に取ってほしい行動 | 資料を見る、問い合わせるなど |
| 予算の上限 | 検証に使える金額 |
| 判断する材料 | 有効な相談、商談、受注など |
| 見直すタイミング | 検討期間とデータ量に合わせて設定 |
シャム「“とりあえず配信してみよう”より、何を確かめたいかがはっきりするね」
ハチワレ「そう。結果が出なかったときも、顧客との相性なのか、広告の伝え方なのか、ページなのかを考えやすくなる」
「反対に、良い相談が生まれたら、その条件を確認して、少しずつ広げていこう」

第12話|始め方はシンプル。でも、設定前の準備で差がつく
シャム「実際に始めるときは、どんな順番になるの?」
ハチワレ「管理画面では、大まかに次のように進めるよ」
- 広告アカウントや請求情報などを設定する
- 広告の目的・予算・配信条件を決める
- 相談のテーマごとに広告をまとめる
- 見出し・説明文・画像・リンク先を用意する
- 審査を受け、配信状況と結果を確認する
「問い合わせや購入を評価したい場合は、それを測る準備も配信前に進めよう」

シャム「入力する項目が分かっても、“何を書くか”は自社で考える必要があるんだね」
ハチワレ「そう。例えば、『高品質なサービスを提供します』という説明だけでは、相談している人との接点が見えにくい」
「どんな相手の、どんな場面で役立つのか。その人が次に何を知りたいのか。そこまで考えて、広告とページをそろえるんだ」
シャム「新しい広告だけど、お客さまを理解することが土台なんだね」

最終話|「うちもやるべき?」と思ったら、まず今の集客から整理しよう
シャム「今日の話で興味は湧いた。でも、自社に向いているかを判断するのは、まだ難しいな」
ハチワレ「その段階から、MADE IN CREWへ相談してもらって大丈夫だよ」
「例えば、こんな悩みがあるなら、まず整理するところから始めよう」
ChatGPT広告が気になっています。自社のサービスと相性がありそうか、今の集客方法と合わせて考えたいです。
広告費を増やしたいのですが、今の広告を改善するべきか、新しい媒体を試すべきか迷っています。
問い合わせはありますが、商談につながりません。広告とホームページのどこから見直すべきか相談したいです。
シャム「『ChatGPT広告を出します』と決めてからでなくていいんだね」
ハチワレ「もちろん。まず知りたいのは、誰に選ばれたいのか、今どこで困っているのか、どんな成果を目指しているのかだからね」
「広告で新しい接点を増やすことが必要な場合もあるし、今あるページや問い合わせの流れを整える方が先の場合もある」
シャム「自社にとって、次に予算を使う場所を考えるんだ」
ハチワレ「そう。ChatGPT広告は、新しい可能性のある選択肢。その可能性を自社の成果につなげるには、届ける相手、伝える内容、訪問後のページ、結果の確認まで考えたいね」

ChatGPT広告が、自社の次の集客手段になるか。まずは、今の取り組みと一緒に整理してみませんか。
新しい広告を試したい方も、今の広告やホームページに課題を感じている方も、現在の状況からお聞かせください。
お問い合わせには、次のように書いていただければ大丈夫です。
「ChatGPT広告を含め、今後の集客の進め方を相談したい」

