企業サイトや採用サイト、LP、オウンドメディアを制作する際に、よく比較されるのが Webflow・WordPress・STUDIO です。どれもWebサイトを制作・運用できるツールですが、それぞれ得意領域が異なります。本記事では、Webflow・WordPress・STUDIOの違いを、企業サイト・採用サイト・LP・オウンドメディア制作の観点から、制作実務に近い形で比較します。
結論から言えば、多機能性・拡張性を重視するならWordPress、デザイン自由度とグローバル対応を重視するならWebflow、日本語環境での内製化やスピードを重視するならSTUDIO が候補になります。ただし、「どれが一番優れているか」ではなく、重要なのは サイトの目的・更新頻度・必要機能・運用体制 に合わせて選ぶことです。
まず結論|目的別に見るおすすめCMS
最初に、大まかな判断基準を整理します。
| 目的 | 向いているCMS | 理由 |
|---|---|---|
| コラムや実績ページを継続的に増やしたい | WordPress | 投稿管理・カテゴリ設計・SEOプラグイン・拡張性に強い |
| デザイン性の高い企業サイトを作りたい | Webflow / STUDIO | ノーコードでビジュアル重視のサイトを構築しやすい |
| 採用サイトを社内で更新したい | STUDIO / Webflow | 管理画面で情報更新しやすい |
| LPを短期間で公開したい | STUDIO / Webflow | 制作スピードとデザイン表現に優れる |
| 大規模サイト・多機能サイトを作りたい | WordPress | プラグイン・独自開発・外部連携に対応しやすい |
| グローバル展開を見据えたい | Webflow / WordPress | 多言語や海外ツール連携を考えやすい |
| 保守負担を抑えたい | STUDIO / Webflow | ホスティング・セキュリティ管理がサービス側に含まれる |
WordPressは、W3Techsの調査でも全Webサイトの41.9%、CMS市場の59.4%を占める主要CMSとされており、世界的な普及度と情報量の多さが強みです。WebflowもW3Techs上では全Webサイトの0.9%、CMS市場の1.2%を占めるCMSとして計測されています。一方、STUDIOは日本発のノーコードWeb制作プラットフォームで、公式サイト上でも「コードを書かずに構築、公開、運用まで完結」と説明されています。CMS・フォーム・SEO対策まで対応できる点も特徴です。
Webflow・WordPress・STUDIOとは?
WordPressとは
WordPressは、世界的に利用されているオープンソースCMSです。ブログ、企業サイト、オウンドメディア、採用サイト、ECサイトなど、幅広い用途に対応できます。テーマやプラグインを使って機能を拡張できるため、自由度が非常に高い点が特徴です。
一方で、サーバー契約、WordPress本体・テーマ・プラグインの更新、セキュリティ対策、バックアップなどを自社または制作会社側で管理する必要があります。そのため、WordPressは「作って終わり」ではなく、継続的に育てていくサイトに向いています。特に以下のようなサイトに適しています。
- コラム記事を継続的に増やすオウンドメディア
- 制作実績や導入事例を量産する企業サイト
- サービスページを細かく分けてSEO対策したいサイト
- 会員機能、予約機能、EC機能などを追加したいサイト
- 長期的にサイトを資産化したい企業
Webflowとは
Webflowは、デザイン・CMS・ホスティングを一体で扱えるビジュアル開発プラットフォームです。コードを直接書かなくても、HTML / CSS / JavaScriptに近い概念でWebサイトを構築できるため、デザイン自由度が高く、海外のスタートアップやBtoB企業サイトでも利用されています。Webflow公式サイトでも、CMS、ホスティング、SEO、AEOを含むWebプラットフォームとして紹介されています。
Webflowの特徴は、STUDIOよりも実装思想がHTML/CSSに近く、デザインやアニメーション、レスポンシブ調整を細かく作り込める点です。一方で、操作には一定の学習コストがあります。完全な初心者がすぐに扱うにはやや難しく、制作会社やWeb担当者側にある程度のWeb制作理解が求められます。Webflowは以下のようなサイトに向いています。
- デザイン性の高いBtoB企業サイト
- 海外向け・グローバル向けのWebサイト
- アニメーションやインタラクションを重視したサイト
- CMSでニュース・ブログ・事例を管理したいサイト
- WordPressほどの保守負担を持ちたくない企業サイト
STUDIOとは
STUDIOは、日本発のノーコードWeb制作プラットフォームです。日本語UIで扱いやすく、デザイン、CMS、フォーム、SEO設定、公開までを一つのサービス内で完結しやすい点が特徴です。公式サイトでも、コードを書かずに構築・公開・運用までStudioで完結できると説明されています。
STUDIOは、Webflowよりも初心者や非エンジニアに扱いやすく、国内の中小企業、採用サイト、LP、ブランドサイトと相性が良いCMSです。ただし、複雑なシステム連携、会員機能、大規模な記事運用、多言語サイト、大規模ECなどには向かないケースがあります。STUDIOは以下のようなサイトに向いています。
- 小〜中規模のコーポレートサイト
- 採用サイト
- LP
- ブランドサイト
- 社内で簡単に更新したいサイト
- 日本語UIで運用したい企業サイト
Webflow・WordPress・STUDIOの比較表
| 項目 | WordPress | Webflow | STUDIO |
|---|---|---|---|
| 種類 | オープンソースCMS | ノーコード/ローコード型Web制作プラットフォーム | 日本発ノーコードWeb制作プラットフォーム |
| ホスティング | 自社で用意 | Webflow側で提供 | STUDIO側で提供 |
| デザイン自由度 | 非常に高い | 高い | 高い |
| 実装自由度 | 非常に高い | 中〜高 | 中 |
| CMS運用 | 非常に強い | 強い | 中〜強 |
| SEO設定 | プラグインで高度対応 | 標準機能で対応 | 標準機能で対応 |
| 記事量産 | 得意 | 可能 | 小〜中規模向き |
| セキュリティ管理 | 自社・制作会社側で必要 | サービス側で管理 | サービス側で管理 |
| 保守負担 | 高め | 低め | 低め |
| 内製化 | 投稿はしやすいが設計次第 | CMS更新はしやすいが学習必要 | 非エンジニアでも扱いやすい |
| 拡張性 | 非常に高い | 制限あり | 制限あり |
| 多言語対応 | プラグイン等で対応 | 対応可能だがプラン・設計次第 | 設計に工夫が必要 |
| 向いている用途 | メディア、大規模サイト、多機能サイト | デザイン性の高い企業サイト、海外向けサイト | 採用サイト、LP、小〜中規模企業サイト |
WordPressのメリット・デメリット
WordPressのメリット
WordPress最大のメリットは、拡張性と情報量の多さです。プラグインやテーマが豊富で、SEO、フォーム、EC、会員機能、多言語化、表示速度改善、セキュリティ対策など、幅広い機能を追加できます。また、世界中で使われているため、トラブル時に情報を探しやすく、制作会社やエンジニアも見つけやすい点も強みです。W3Techsでも、WordPressは最も利用されているCMSとして大きなシェアを占めています。
WordPressのデメリット
一方で、WordPressは自由度が高い分、保守管理が必要です。具体的には次のような項目を継続的に管理する必要があります。
- WordPress本体の更新
- テーマの更新
- プラグインの更新
- バックアップ
- セキュリティ対策
- サーバー管理
- 表示速度改善
これらを放置すると、表示崩れやセキュリティリスクにつながる可能性があります。そのため、WordPressは「長期的に育てるサイト」には向いていますが、保守体制を作れない企業にはやや重くなる場合があります。
Webflowのメリット・デメリット
Webflowのメリット
Webflowのメリットは、デザイン自由度とホスティング一体型の運用性です。デザイン性の高いサイトを作りやすく、CMSやホスティングも含めてWebflow上で管理できます。公式サイトでも、CMS、ホスティング、SEO、AEOを含むプラットフォームとして位置づけられています。特に、以下のようなケースではWebflowが選択肢になります。
- 海外向けのコーポレートサイト
- デザイン性の高いBtoBサイト
- アニメーションを使ったブランドサイト
- WordPressほどの保守負担を持ちたくないサイト
- CMSで事例やニュースを管理したいサイト
Webflowのデメリット
Webflowは自由度が高い一方、STUDIOより学習コストがあります。また、Webflow内のCMS構造やClass設計が整理されていないと、後から修正しづらくなる場合があります。さらに、Webflow外の別CMSへ移行する場合は、デザインやCMS構造を再構築する必要が出るケースもあります。つまり、Webflowは「簡単に作れるツール」というよりも、デザインとCMSを高度に扱えるローコード寄りの制作環境として理解した方が安全です。
STUDIOのメリット・デメリット
STUDIOのメリット
STUDIOのメリットは、日本語UI、操作の分かりやすさ、公開までのスピードです。コードを書かずにサイト構築・公開・運用まで完結できるため、Web担当者が少ない企業や、スモールスタートしたい企業に向いています。公式サイトでも、CMS・フォーム・SEO対策に対応し、Webサイト制作の品質とスピードを両立すると説明されています。特に以下の用途と相性が良いです。
- 採用サイト
- LP
- 小〜中規模の企業サイト
- ブランドサイト
- 社内で更新したいサイト
- 日本語環境で運用したいサイト
STUDIOのデメリット
STUDIOは扱いやすい反面、WordPressほどの拡張性はありません。複雑な検索機能、会員機能、EC機能、独自データベース連携、大量記事の運用などでは制限が出る場合があります。そのため、STUDIOは「まず綺麗なサイトを早く作りたい」「社内で更新しやすくしたい」という目的には強い一方、長期的に多機能化・大規模化するサイトでは、WordPressや別システムを検討した方が良いケースもあります。
SEOで比較するとどれが有利か
SEOだけで見ると、最も柔軟に設計しやすいのはWordPressです。WordPressはSEOプラグインを使うことで、title、meta description、OGP、canonical、構造化データ、リダイレクト、XMLサイトマップなどを細かく管理できます。一方、WebflowやSTUDIOも、基本的なSEO設定には対応しています。Webflowは公式サイト上でもCMSやSEO、AEOを含む機能を打ち出しており、STUDIOも公式上でSEO対策に対応していると説明されています。
ただし、SEO成果はCMSだけで決まるわけではありません。重要なのは以下のような要素です。
- 検索意図に合ったページ設計
- title / meta descriptionの最適化
- H1 / H2 / H3の見出し構造
- 内部リンク設計
- 画像alt設定
- 表示速度
- 構造化データ
- FAQ設計
- 事例ページ・コラムページの継続追加
- 著者情報・会社情報・実績情報の明示
つまり、CMS選定よりも、情報設計と運用体制の方が重要です。ただし、大量のSEO記事や実績ページを継続的に追加する場合は、WordPressが有利です。小〜中規模の企業サイトや採用サイト、LPであれば、WebflowやSTUDIOでも十分にSEO対策は可能です。
AIO / LLMO対策ではどれが有利か
近年は、Google検索だけでなく、AI検索や生成AIによる回答に引用されるための情報設計も重要になっています。ここでは、AIO / LLMOを「AI検索最適化」「大規模言語モデルに理解されやすい情報設計」として扱います。AI検索で重要になるのは、CMS名そのものではなく、以下のような要素です。
- ページごとのテーマが明確であること
- FAQ形式で疑問に答えていること
- 会社情報・著者情報・実績情報が整理されていること
- 構造化データが設定されていること
- サービスページとコラム記事が連動していること
- 情報が定期的に更新されていること
- 専門性・実績・信頼性が伝わること
WordPressは、記事・FAQ・事例ページを大量に管理しやすいため、AIO / LLMO対策を長期的に強化しやすいCMSです。一方、WebflowやSTUDIOでも、ページ構成やFAQ、構造化データ、実績ページの作り込み次第で、AI検索に理解されやすいサイト設計は可能です。
目的別のおすすめCMS
コーポレートサイトなら
コーポレートサイトは、企業の信頼感、事業内容、採用情報、実績、お問い合わせ導線を伝える役割があります。小〜中規模で、デザイン性と更新しやすさを重視するならWebflowまたはSTUDIOが候補です。一方で、サービスページやコラム、事例ページを継続的に増やしてSEO流入を狙うならWordPressが向いています。
採用サイトなら
採用サイトでは、デザイン性、写真・動画、社員インタビュー、募集要項、採用メッセージが重要です。ビジュアル訴求を重視するならSTUDIOやWebflowが向いています。社内で募集要項やニュースを更新したい場合にも、CMS設計を整えておけば運用しやすくなります。一方、社員インタビューや採用コラムを継続的に増やす場合は、WordPressも有力です。
LPなら
LPは、制作スピードとデザイン訴求が重要です。STUDIOやWebflowは、ノーコードでデザイン性の高いLPを作りやすく、短期間で公開しやすい点が強みです。一方、WordPressでもLP制作は可能ですが、テーマやプラグイン、コーディング設計によって工数が変わります。
オウンドメディアなら
オウンドメディアやSEOコラムを本格的に運用するなら、WordPressが最も扱いやすいです。記事数が増えてもカテゴリ、タグ、内部リンク、関連記事、著者情報、構造化データなどを整理しやすく、SEO施策を積み上げやすいからです。WebflowやSTUDIOでもブログ運用は可能ですが、大量記事運用や細かなSEO設計を行う場合は、WordPressの方が向いています。
CMS選定で失敗しないためのチェックリスト
CMSを選ぶ前に、以下を整理しておくと判断しやすくなります。
- サイトの目的は何か
- 集客重視か、ブランディング重視か
- コラム記事を月に何本更新するか
- 制作実績や導入事例を増やす予定はあるか
- 社内で更新する担当者はいるか
- 複雑な機能は必要か
- 会員機能、予約機能、EC機能は必要か
- 多言語対応は必要か
- サイトを長期的に拡張する予定はあるか
- 保守管理に予算をかけられるか
- 公開スピードを重視するか
- デザイン性を重視するか
- 将来的に他CMSへ移行する可能性はあるか
迷った場合は、CMS名から決めるのではなく、何のためにサイトを作るのかから逆算するのが安全です。
MADE IN CREWに相談できること
Webflow、WordPress、STUDIOには、それぞれ強みと制約があります。MADE IN CREWでは、コーポレートサイト、採用サイト、LP、実績ページ、コラム設計など、目的に合わせたWeb制作をご提案しています。また、Webサイト制作だけでなく、写真撮影、動画制作、ライティング、デザイン、採用コンテンツ制作まで一貫して対応できるため、サイトに掲載する素材づくりから導線設計までまとめて相談できます。
- どのCMSを選べばよいか分からない
- WordPress・STUDIO・Webflowの違いを相談したい
- 採用サイトを作りたい
- LPを制作したい
- コラムや実績ページを増やしてSEOを強化したい
- 写真・動画も含めてWebサイトを整えたい
- 公開後の更新・改善も相談したい
このような場合は、サイトの目的や運用体制を整理したうえで、最適なCMSと制作方法をご提案いたします。
まとめ
Webflow・WordPress・STUDIOは、どれか一つが絶対的に優れているわけではありません。重要なのは、サイトの目的、更新頻度、必要機能、運用体制、将来的な拡張性を整理したうえで選ぶことです。
企業サイトや採用サイト、LPは、作って終わりではなく、公開後にどのように更新・改善していくかが重要です。そのため、CMS選定では「何で作るか」だけでなく、誰が、どの頻度で、何を更新し、どのような成果につなげるかまで考える必要があります。MADE IN CREWでは、Web制作だけでなく、写真・動画・ライティング・デザイン・SEO導線設計まで一貫して対応可能です。Webflow・WordPress・STUDIOの選定に迷っている段階から、お気軽にご相談ください。
FAQ
よくあるご質問
References
参考資料・出典
本記事は、Webflow / WordPress / STUDIO 各サービスの公式資料、W3Techs の CMS 利用統計、Google Search Central のドキュメントを参考に、MADE IN CREW の Web/LP 制作実務知見を踏まえて作成しています。
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Webflow・WordPress・STUDIOの選定/Web制作をご検討の方へ
MADE IN CREWでは、コーポレートサイト、採用サイト、LP、オウンドメディア、実績ページの制作・運用設計を、CMS選定の段階からサポートしています。写真撮影、動画制作、ライティング、デザイン、SEO・AIO 設計まで一貫して対応できるため、素材づくり・コピー設計・導線設計までまとめてご相談いただけます。