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SNS Marketing Column

【要注意】その企業SNS、
投稿するほど“見られなくなる”投稿の特徴とは?

「毎週投稿しているのに反応が増えない」「告知ばかりになってしまう」と悩む企業のSNS担当者へ。ユーザーに見てもらえる投稿の考え方、5つの投稿パターン、目的別のKPI設定、分析・改善のサイクルまで、成果につなげる基本を解説します。

公開日
更新日
カテゴリー
SNS運用 / Web集客
執筆
村田 修平株式会社MADE IN CREW 代表取締役
読了目安
約9分
MADE IN CREW 代表取締役 村田修平

Author

村田 修平株式会社MADE IN CREW 代表取締役

この記事の結論

企業SNSの投稿は、「企業として何を伝えたいか」ではなく「ユーザーはなぜこの投稿を見るのか」から考えるのが出発点です。迷ったら5つの投稿パターン(タイムリー・親しみ・共感・役立つ・参加型)から発想し、投稿の目的ごとにKPIを変え、数字→気づき→仮説→改善→テストのサイクルで勝ちパターンを積み上げていきましょう。

企業SNSのコンテンツ設計の全体像。ユーザー価値、投稿パターン、KPI、改善サイクルを整理した図解
企業SNSは「企業が伝えたいこと」ではなく、ユーザーが受け取れる価値を起点に設計する。

「毎週投稿しているけれど、反応が増えない」

「新商品やキャンペーンの告知ばかりになってしまう」

「InstagramやTikTokのアルゴリズムを調べても、結局何を投稿すればいいのか分からない」

企業のSNS担当者から、こうした相談を受けることがあります。

SNS運用というと、

  • 投稿頻度
  • ハッシュタグ
  • リール
  • 再生回数
  • フォロワー数

などのテクニックに目が向きがちです。

しかし、その前に考えたいことがあります。

ユーザーは、なぜその投稿を見るのでしょうか。

企業が「伝えたいこと」と、ユーザーが「見たいこと」は必ずしも同じではありません。

SNSで成果につなげるには、

企業が何を言いたいかではなく、ユーザーが何を受け取れるか。

ここから投稿を考える必要があります。

この記事の執筆者

この記事は、株式会社MADE IN CREW 代表取締役の村田 修平が執筆しています。

MADE IN CREWは、Web制作、LP制作、写真撮影、動画制作、グラフィックデザイン、採用クリエイティブ、SNS向けコンテンツ制作などを行うクリエイティブ制作会社です。

クラウドソーシングサービスにおいて、3年連続で売上全国1位を獲得した実績をもとに、企業のWeb集客、採用広報、問い合わせ導線改善、クリエイティブ制作を支援しています。

この記事では、実際にSNS運用やコンテンツ制作のご相談を受ける中で感じていること、現場での経験則を踏まえて、実務に近い視点で解説します。

新商品をそのまま告知しても、興味を持たれるとは限らない

例えば、食品メーカーが新しいパスタソースを発売したとします。

「新しいパスタソースを発売しました!」

すでにブランドを知っている人には、これだけでも価値があります。一方で、ブランドをまだ知らない人には、それだけでは見る理由がありません。

そこで、「フライパンを使わず10分。疲れて帰った日のパスタ3選」という投稿の中で商品を紹介したらどうでしょう。

同じ商品でも、入口が「企業のお知らせ」から「自分に役立つ情報」へ変わります。

商品を隠す必要はありません。商品を主役にする前に、ユーザーの生活や悩みを主役にする。企業SNSでは、この発想が非常に重要です。

企業目線の告知をユーザー目線の価値ある情報へ変えるSNS投稿設計の比較図
商品告知をそのまま出すのではなく、ユーザーの悩みや生活を入口に変換する。

企業SNSで使いやすい5つの投稿パターン

「では、何を投稿すればいいの?」と迷ったら、まず以下の5方向から考えてみてください。

投稿タイプユーザーが感じる価値
タイムリー今だから見たい季節・イベント・旬の話題
親しみ・遊び心面白い、企業を身近に感じるユーモア、意外な使い方
共感「私のことだ」と感じるあるある、日常の悩み
役立つ保存して後で見たいHow-to、Tips、失敗回避
参加型自分も話したくなる投票、二択、質問、クイズ

※各SNS公式が定めた分類ではなく、研究で扱われてきた情報価値・娯楽性・共感・自己表現などの要素を、実務で使いやすく整理したフレームです。

そして、良い投稿は1種類だけとは限りません。「季節×役立つ」「共感×参加型」「タイムリー×遊び心」のように組み合わせることもできます。

企業SNSで使いやすい5つの投稿パターン。タイムリー、親しみ、共感、役立つ、参加型を整理した図解
投稿ネタに迷ったら、5つの価値パターンから考え、必要に応じて組み合わせる。

1.「今話題だから」ではなく、自社が話す理由があるか

トレンドを使った投稿は、ユーザーとの接点を作りやすい一方、何でも便乗すればいいわけではありません。

例えば花粉が多い日に、空気清浄機メーカーが花粉対策を紹介する。これは、タイミング × ユーザーの悩み × 商品が自然につながっています。

判断基準はシンプルです。その話題に、自社が参加する自然な理由があるか? 流行そのものより、ブランドとの関連性を見た方が安全です。

トレンド投稿で重視すべきタイミング、ユーザーの悩み、商品との関連性を示した図解
トレンド投稿は、流行の大きさではなく、自社・ユーザー・タイミングの関連性で判断する。

2.企業らしさを捨てずに「人間味」を出す

企業SNSは、社内確認が増えるほど固くなりがちです。

「この度、弊社では〇〇を発売いたしました」

必要な投稿ですが、それだけではユーザーとの心理的な距離は縮まりにくいでしょう。だからといって、無理に若者言葉を使ったり、流行企業の投稿をそのまま真似したりする必要もありません。

大切なのは、企業らしさを捨てることではなく、企業らしさの中に人間味を入れることです。

3.「私のことだ」と思わせる

共感というと、感動的なストーリーを想像しがちです。

SNSでは、「分かる」「あるある」「自分もやる」「うちの会社も同じ」「友達に送りたい」も立派な共感です。

例えばコーヒーブランドなら、「厳選された〇〇産の豆を使用しています」だけではなく、「月曜8:55。PCを開く前にまずコーヒーを淹れる人」と切り取る。すると企業の商品説明が、ユーザーの日常へ変わります。

投稿を考えるときは、この商品を使う人は、どんな瞬間を生きているのか?まで考えてみてください。

企業らしさを保ちながら人間味を加えるSNS表現の比較図
企業らしさを捨てず、商品説明をユーザーの日常や具体的な瞬間へ置き換える。

4.「そんな基本的なこと誰でも知っている」は危険

社内では常識でも、顧客には知られていない情報があります。専門家ほど、自分が初心者だった頃の感覚を忘れやすくなります。

だから投稿の判断基準は、社内で当たり前かではなく、顧客にとって当たり前かです。

「初心者向けすぎるかな」と思った情報ほど、これから顧客になる人には役立つ場合があります。

社内の常識と顧客の常識の違いを踏まえ、初心者向け情報を分かりやすく届ける考え方の図解
社内では基本でも、顧客には初めての情報かもしれない。専門性は分かりやすさに変換する。

5.参加型投稿は「答えやすさ」まで設計する

コメントを増やしたいからといって、「皆さんはどう思いますか?」だけでは、なかなか回答されません。

質問には、考える負担、文章を書く負担、人に見られる負担があります。

そこで、「東京土産ならどっち? A:東京ばな奈 B:ごまたまご」のように選択肢を用意する。

ほかにも、

  • 二択にする
  • 回答例を出す
  • 「一言で教えてください」と限定する

など、回答コストを下げる工夫ができます。自由回答は選択式より認知的負担が高くなりやすいという調査知見もあり、SNSでも「参加しやすさ」を設計して試す価値があります。

コメントを増やすために参加コストを下げるSNS参加型投稿の設計図
コメントや回答を増やしたいなら、考える・書く・見られる負担を下げて参加しやすくする。

「アルゴリズム攻略」だけを追わない

企業SNS担当者がハマりやすいのが、「Instagramは何をすれば伸びますか?」という問いです。

しかし、Instagramにも一つだけのランキングシステムがあるわけではありません。Metaは2026年現在、Feed、Feed Recommendations、Exploreなどをそれぞれ異なるAIシステムとして説明しています

つまり、「Instagramでは○○だけやれば伸びる」という考え方は危険です。

例えば、

  • 既存顧客との関係を深める
  • 新しい人に発見してもらう
  • 商品を詳しく理解してもらう
  • Webサイトへ送客する

では、使うコンテンツも見るべき数字も変わります。

Xの「For You」も、現在公開されている仕組みでは、フォロー中のアカウント由来の投稿と、それ以外から発見した投稿を組み合わせ、複数のユーザー行動の発生確率を予測してランキングしています。

TikTokも、ユーザーのインタラクションや動画情報など複数の要素から「おすすめ」を構成すると説明しています。

だから覚えるべきなのは裏技ではなく、誰に、どこで、何をしてほしい投稿なのかです。

SNSアルゴリズム攻略より先に誰にどこで何をしてほしいかを決める役割設計の図解
アルゴリズムの裏技を探す前に、誰に・どこで・何をしてほしいかを決める。

投稿の目的が違えば、見るべきKPIも違う

SNS分析でも、すべての投稿を同じ数字で評価しないことが重要です。

例えば、

目的見る指標の例
認知を広げたいリーチ・視聴者数
動画を見てもらいたい視聴時間・維持率
情報を残してほしい保存・シェア
会話を増やしたいコメント・返信
フォローしてほしいプロフィール閲覧→フォロー
Webへ送りたいリンククリック
問い合わせにつなげたいCV・リード

認知目的の動画と既存顧客向けFAQを、「エンゲージメント率が高い方が勝ち」だけで比較しても意味がありません。

目的が違えば、成功の定義も変わります。

SNS投稿の目的別にリーチ、視聴時間、保存、コメント、クリック、CVなどのKPIを整理した表
SNS投稿は目的によって成功指標が変わる。すべての投稿を同じ数字で評価しない。

SNS分析は「数字を見る仕事」ではなく「次に何を変えるか決める仕事」

毎月レポートを作って、「再生数が1万回でした」で終わっていないでしょうか。

本当に重要なのは、その次です。

例えば、30代女性の保存率が高かった。ここで、「今後は全部30代女性向けにしよう」ではなく、なぜ保存された?を考えます。

時短テーマが良かったのかもしれない。なら次は、

  • 5分でできる
  • 忙しい日に
  • 失敗しない

という投稿を作って比較する。

考え方は、

数字 → 気づき → 仮説 → 改善 → テスト

です。

例えば、再生数は少ないのに保存率が高いなら、内容そのものが悪いとは限りません。「見た人には役立っているが、入口で止まっている」可能性があります。

なら全部作り直すのではなく、サムネイル、タイトル、冒頭3秒だけ変えて検証する。これがSNS改善です。

SNS分析を数字、気づき、仮説、改善、テストの循環で行う改善サイクルの図解
分析は数字を報告して終わりではなく、気づきから仮説を立て、改善とテストへつなげる。

SNSで強い企業は「正解を知っている会社」ではない

SNSは変わり続けます。Instagramの表示方法も、Xの推薦システムも、新しい機能も変化します。

そのたびに、「2026年最新アルゴリズム完全攻略」を追い続けても、情報はいずれ古くなります。

それより強いのは、

  • ユーザーが何を求めているか考える
  • 媒体ごとの役割を決める
  • 目的に合った数字を見る
  • 仮説を立てて試す
  • 結果を見て次を変える

このサイクルを速く回せる企業です。

SNS運用の成果を、「今月何本投稿したか」だけで評価するのではなく、「今月いくつ勝ちパターンを学べたか」で考えてみてください。

まとめ|SNSは「売らない」のではなく、「売る前の理由」をつくる

企業SNSなので、最終的に商品やサービスを知ってもらうことは当然です。

問題なのは、ユーザーがまだ興味を持っていない段階から、企業都合だけで話し始めてしまうこと

「面白い」「分かる」「役に立った」「私も答えたい」「友達に送りたい」

そんな小さな接点を積み重ねる。企業を覚えてもらう。必要になったとき、思い出してもらう。そこまで含めてSNS運用です。

だから、投稿を考えるときの最初の質問は、

「企業として何を伝えたいか?」ではなく、「ユーザーはなぜこの投稿を見るのか?」

です。ここを起点にすると、投稿内容もKPIも改善方法も整理しやすくなります。

投稿は続けているのに「何が成果なのか分からない」場合は

SNS運用では、

  • 投稿内容が決まらない
  • 反応が伸びない
  • SNSごとの使い分けが分からない
  • フォロワー数しか評価できない
  • レポートは作っているが改善につながらない

といった悩みが、投稿制作そのものではなく設計段階にあることもあります。これからSNSを立ち上げる段階の方は、SNS集客は何から始める?企業担当者が最初に決める4つのことを解説した記事も参考にしてください。

MADE IN CREWでは、単に投稿を制作するだけでなく、

  • 誰に届けるか
  • どんな価値を届けるか
  • どの媒体を使うか
  • 何をKPIにするか
  • どのように改善していくか

という整理から、企画・写真・動画・デザインなどのクリエイティブ制作まで支援できます。

「今のSNS運用のどこを直せばいいか分からない」という段階でも、ご相談いただけます

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