投稿費を払えば広告にも使える? くるるとまなボットが、インフルエンサー投稿の二次利用を対話で解説。素材・媒体・期間・編集、権利と広告表示、見積・承認・終了までの準備を整理します。
登場するふたり

くるるって?
気になるものを見つけると、ついつい寄り道しちゃう好奇心いっぱいのくるる。「これ、なんで?」が口ぐせです。ひらめくとすぐに試したくなるけれど、途中で「あれれ?」と手が止まることも。そんなときは、まなボットのところへ。うまくできた日は、誰かに見てもらいたくてそわそわしています。

まなボットって?
くるると一緒に「なんでだろう?」を考える、小さなロボット。調べものが好きで、分からないことに出会うと、ちょっとうれしくなります。説明に夢中になって、つい話が長くなることも。くるるの「つまり、こういうこと?」に、新しい発見をもらっています。「なるほど!」と言ってもらえると、その日はずっとごきげんです。
会話内の企業・商品・場面は説明のための架空の例です。実際の改善実績を示すものではありません。
「紹介してもらった写真がすてきだから、自社の広告にも使いたい」
「反応のよかった動画を、商品ページやLPでも見てもらいたい」
インフルエンサーへの投稿依頼を考えるとき、そんな希望が出てくることがあります。投稿をきっかけに商品を知った人へ、別の場所でも使う様子や魅力を伝えられたら、活用の幅が広がりますよね。
ただ、ここで一つ確認したいことがあります。
「SNSに投稿してもらうこと」と「その写真や動画を広告・LPに使うこと」は、同じ条件で認められているでしょうか。
まずは、使う素材・媒体・期間・編集を具体化し、権利や広告表示の確認から、公開後の管理まで決めておきましょう。
今回は、気になることを率直に聞くくるると、準備の進め方を整理するまなボットが、インフルエンサー投稿の二次利用について考えます。許可の確認だけでなく、編集、見積、広告表示、利用終了後の対応まで、担当者が相談を始めるための入門です。
※本記事のチェック項目は実務上の整理案で、契約書のひな型や個別案件への法的判断ではありません。判断に迷う権利関係や広告表現は、契約内容・利用方法を示して権利者や弁護士などの専門家に確認してください。
この記事で分かること
- 投稿の依頼と、広告・LPに使う許可の分け方
- 素材・媒体・期間・編集と、権利・広告表示の確認ポイント
- 見積、承認、利用終了までを管理するための準備
第1話|投稿費を払ったら、広告にも使える?
くるる「ねえ、まなボット。インフルエンサーに投稿をお願いしたら、その写真をうちの広告にも使っていいのかな? 投稿費は払うんだよね」
まなボット「支払うことだけでは決められないよ。投稿の制作や掲載に加えて、広告で使うところまで合意しているかを確認しよう」
くるる「写真のデータをもらえたら、使っていいという意味ではないの?」
まなボット「データを受け取れることと、希望する使い方が認められていることは、別々に確かめたいんだ。この記事では、依頼したSNS投稿の写真・動画・文章などを、当初の投稿以外に展開することを『二次利用』と呼ぶね」
くるる「例えば、どんな使い方?」
まなボット「自社SNSへの転載、画像広告への組み込み、LPやECの商品ページへの掲載、店頭POPへの使用などだよ。見た目が同じ写真でも、使う場所や目的によって相談する条件が変わる」
| 使い方 | 具体的にしたいこと |
|---|---|
| 自社SNSに転載 | 掲載するアカウント、画像、文章、名前の表記 |
| 広告に使用 | 配信媒体、広告アカウント、対象地域、期間 |
| LP・ECに掲載 | 掲載するページ、組み合わせる説明、期間 |
| 紙・店頭で使用 | 制作物、配布・掲出する場所、部数や期間 |
くるる「SNSの共有ボタンで紹介するのも同じ?」
まなボット「サービス内の共有機能を使う場合と、画像を保存して自社の投稿として掲載する場合は分けよう。共有機能があるからといって、画像の転載や広告利用まで自由になるわけではない。各サービスの規約や機能の条件も確認するんだ」
くるる「最初の依頼に、投稿以外の使い道も書いておくとよさそうだね」
まなボット「そう。反応を見てから相談することはできるけれど、合意する前に使い始めないこと。 起用時に希望を伝えておけば、必要な素材や予算も相談しやすいよ」

第2話|まずは「何を・どこで・いつまで・どう使うか」
くるる「じゃあ、『Webで二次利用したいです』と伝えればいい?」
まなボット「その言い方だけだと、想像する範囲が人によって違いそうだね。まずは、この四つを書き出そう」
| 最初に整理する条件 | 依頼書に書く内容 |
|---|---|
| 素材:何を使うか | 対象の写真、動画の場面、文章、名前・アカウントの表示 |
| 媒体:どこで使うか | 掲載ページのURL、SNSアカウント、広告媒体、紙の制作物 |
| 期間:いつまで使うか | 開始日・終了日、公開が遅れた場合の扱い |
| 編集:どう使うか | 切り抜き、字幕、翻訳、静止画化、別素材との組み合わせ |

くるる「対象の投稿URLがあれば、素材は特定できる?」
まなボット「複数枚あるなら、何枚目を使うかまで必要だね。動画なら場面や時間、受け取った素材ならファイル名で結び付けよう。まだ制作前なら予定する素材を記載して、完成後に対象を確定する」
くるる「この四つを決めたら、準備完了?」
まなボット「これは相談の入り口だよ。広告配信の可否、配信地域や海外向けページ、翻訳版の有無なども加えよう。独占利用や競合に関する希望があるなら、それも別の条件として伝えるんだ」
くるる「まだ決まっていない使い道は、どうしよう?」
まなボット「『候補だが未定』『今回の利用範囲には含めない』と分ければいい。未定の欄を、全部使えるという意味にしないことが大切だね」
文化庁の著作権契約マニュアルでも、利用する作品と許可する範囲を特定する考え方が説明されています。条件は、後から担当者が読んでも対象と使い方を判断できる記録にしておきましょう。文化庁:著作権契約の内容
第3話|広告に使うなら、アカウントの確認も必要?
くるる「広告に使う許可をもらえば、配信方法は自社で決めていいのかな?」
まなボット「素材を自社の広告画像に組み込む場合と、投稿者のアカウントに関連する広告機能を使う場合は、分けて相談しよう」
くるる「投稿者の名前が出るかどうか、ということ?」
まなボット「それも一つ。どの機能を使い、誰の名前やアカウントが表示され、どの企業が配信するのか。相手が完成形を想像できるように伝えたいね」
くるる「『広告利用可』だけでは、相手のアカウントを操作していいとは限らないんだ」
まなボット「そのとおり。素材の利用条件に加えて、機能上の承認手順や権限の範囲を確認する。広告を止める人、権限を解除する時期も決めておこう」
くるる「配信担当者には、ログイン情報を渡してもらうの?」
まなボット「ログイン情報の受け渡しを前提にしないで、利用するサービスの公式な権限管理方法を確認しよう。必要な操作と範囲を決め、条件がそろわない方法では配信しないことだね」
広告利用でそろえたい情報
- 配信する媒体・機能と、利用する広告アカウント
- 画面に表示される投稿者名・企業名と、完成見本
- 配信地域、開始・終了、広告停止の担当
- 承認する人と、機能上の権限を設定・解除する人
くるる「制作チームだけで決めず、広告の担当者も最初から入ってもらおう」
まなボット「うん。使える素材があることと、予定した方法で配信できることの両方を確かめよう。」
第4話|投稿者がOKなら、写真も音楽も大丈夫?
くるる「本人からOKをもらえたら、素材の権利確認は終わり?」
まなボット「その人が、何について許可できるのかを確認する必要があるよ。撮影者、映像の制作者、出演している人が別々の場合もあるからね」
くるる「窓口が事務所や代理店だったら?」
まなボット「誰の、どの範囲の確認を取りまとめているかを聞こう。写真や映像の利用と、出演者の同意は分けて記録しておくと整理しやすい」
| 素材・要素 | 確認の進め方 |
|---|---|
| 写真・映像 | 制作者や権利者を確認し、予定する利用と編集を伝える |
| 出演する人 | 本人以外の出演者も含め、掲載先や期間の同意範囲を確認する |
| BGM・音源 | 楽曲と音源の条件を確認し、転載先や広告利用も対象かを確かめる |
| イラスト・フォントなど | 購入・入手元のライセンスと、利用方法に応じた条件を確認する |
くるる「SNSで選べた曲なら、そのまま広告に持っていけそうだけど……」
まなボット「投稿で使えたことだけで、別の場所や広告でも使えるとは判断しないでね。JASRACは広告用の制作と、その後の配信などを分けて案内している。市販の音源などには、楽曲の著作権とは別に音源製作者やアーティストの権利確認も必要になるよ」JASRAC:広告での音楽利用
くるる「一か所で手続きすれば、どの音源も全部使える、ということではないんだね」
まなボット「うん。管理されている権利や使い方によって確認先が変わる。音楽を差し替える可能性があるなら、音楽なしの動画を納品できるかも相談しておこう」
くるる「許可だけでなく、編集できるデータも必要なんだ」
まなボット「そう。字幕なしの版や元画像も含め、必要なデータを確認しよう。使う権利が整理できても、元データがなくて編集できない、という行き違いを防ぎたいね。」

第5話|LPでは「お客様の声」として載せていい?
くるる「商品を使った感想なら、LPの『お客様の声』の欄に入れると伝わりやすそう」
まなボット「依頼した投稿を、自発的な感想のように見せないよう注意しよう。消費者庁のQ&Aでは、『事業者の表示』に当たる依頼投稿を『お客様の声』として自社サイトに載せることは適当でないと説明しているよ」消費者庁:ステルスマーケティングに関するQ&A・Q16
くるる「もとのSNS投稿にPRと書いてあっても?」
まなボット「画像やコメントだけをLPに移すと、その説明は見えなくなることがあるね。転載先でも、企業の依頼による紹介だと読み手に分かるようにする必要がある」
くるる「じゃあ、小さくPRと付け足せばいいのかな?」
まなボット「文字を一つ入れれば一律に十分、とはいえない。何をどこに載せ、実際の画面でどう見えるかまで確認しよう。同じQ&Aでも、表示全体の分かりやすさや、動画の途中から見る人への配慮が示されているよ」消費者庁:ステルスマーケティングに関するQ&A・Q11〜Q15
掲載先の画面で見るポイント
- 依頼関係を示す説明が、該当する画像・コメントと結び付いているか
- スマートフォンで、文字の大きさや色が読み取りやすいか
- 画像を切り替えたり、動画を途中から見たりしても伝わるか
- 紹介文が、実際の依頼や商品情報と食い違っていないか
くるる「広告だと分かることと、商品の説明が正しいことも、別々に確かめるんだね」
まなボット「そう。本人の感想という形でも、誤解を招く説明をそのまま広告に使わないようにしたい。健康食品・化粧品・医療など、分野ごとの規制が関わる案件は、公開前に専門的な確認の工程を設けよう」

第6話|サイズを変えるだけでも、確認するの?
くるる「LPに合うように、写真を横長に切り抜くくらいなら大丈夫?」
まなボット「どの編集まで認められているかを確認しよう。文化庁のマニュアルも、写真の一部切除や縦横比の変更などに、著作者人格権の問題が生じ得ることを説明している。『少しだから自由』とは決めつけない方がいいね」文化庁:著作者人格権と編集の確認
くるる「見た目以外にも気を付けることはある?」
まなボット「何が伝わるかだよ。切り抜いた結果、使っている商品や使用条件が見えなくなると、元の投稿と印象が変わる。コメントの抜粋も、前後の条件を落とさないようにしよう」
以下は、架空の生活雑貨の紹介動画を編集する仮例です。実在の案件や人物の発言ではありません。
| 編集したいこと | 完成見本で確認すること |
|---|---|
| 縦動画を横長にする | 人物、商品、使う場面が必要な範囲で残っているか |
| コメントを短くする | 使った条件や本人の意図が、抜粋後も伝わるか |
| 字幕を加える | 商品名、数値、固有名詞、強調箇所に誤りがないか |
| 翻訳する | 翻訳後も意味が変わらず、確認できる人がいるか |
くるる「『調整して使います』より、完成形を見せた方が話が早そう」
まなボット「うん。合意する段階で編集範囲と確認方法を決め、実際の画像やページに近い見本で確認するといい。顔や商品の見え方、名前の表記も一緒に見られるね」
くるる「確認後に、別のキャッチコピーを足したくなったら?」
まなボット「承認済みの版と区別しよう。追加の確認が必要かを決め、どの版を公開してよいか記録するんだ。『確認してもらった素材』と『実際に出した完成版』がずれないようにしよう。」

第7話|見積の「二次利用込み」は、何を含む?
くるる「見積に『二次利用込み』と書いてあれば安心かな?」
まなボット「含まれる内容を読み合わせよう。利用条件の費用と、広告やLPに合わせて編集する作業は、別になっていることも考えられるよ」
くるる「同じ総額でも、頼める範囲が違うかもしれないんだ」
まなボット「そう。比較するときは、同じ依頼書を用意して、このあたりをそろえよう」
| 見積で分ける項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 投稿・制作 | 企画、撮影、編集、本人の投稿作業 |
| 素材納品 | 元画像、音楽なし・字幕なし動画などの納品範囲 |
| 利用条件 | 媒体、広告利用、期間、地域、競合に関する条件 |
| 追加編集 | サイズ違い、LP用の構成、字幕、翻訳、再編集 |
| 進行・終了対応 | 確認窓口、修正回数、差し替え、終了時の対応 |
| 延長 | 相談期限、費用の決め方、合意できない場合の扱い |

くるる「二次利用の追加料金には、決まった相場があるの?」
まなボット「投稿者、素材、使う媒体や期間などで条件が変わるから、ここでは一律の金額や追加率で考えないようにしよう。まず、必要な範囲が見積に含まれているかを確認する方が大切だね」
くるる「予算が足りなかったら、どう相談すればいい?」
まなボット「利用する素材を絞る、まずは指定LPでの掲載を検討するなど、目的に合わせて範囲を相談できる。ただし、費用を抑えたいからといって、必要な権利確認や表示の確認を省くわけではないよ」
くるる「安さだけでなく、今やりたい使い方にそろえて比べるんだね」
まなボット「うん。追加で頼むことと、最初から含まれることを見えるようにしておこう。」
第8話|確認シートには、どう書けばいい?
くるる「話すことが多いから、途中で抜けが出そうだな」
まなボット「だから、素材ごとの確認シートが役立つよ。依頼の内容、確認先、今の状態、記録の保存先を一緒に見られるようにしよう」
以下は、架空の生活雑貨ブランドが写真をLPと広告に使いたい場合の仮例です。契約書ではなく、相談内容を整理する記入例です。
| 項目 | 記入内容の仮例 |
|---|---|
| 対象素材 | 写真2点を候補にし、完成後に採用ファイル名を確定する |
| 掲載先 | 指定の商品LPと、自社広告アカウントから配信する画像広告 |
| 期間 | LPと広告それぞれの開始日・終了日を、合意後に記録する |
| 編集希望 | サイズ変更と商品名の追加。顔・商品の加工や発言変更は別途確認する |
| 権利・表示 | 撮影者、出演者、素材の条件、名前の表記、依頼関係の表示を確認する |
| 状態 | LP掲載は合意済み。広告利用は確認中のため、広告にはまだ使わない |
| 記録 | 条件の合意、対象素材、完成版の承認を、それぞれ保存先に結び付ける |
| 担当 | 確認窓口、制作担当、公開判断者、停止担当を記入する |

くるる「LPの許可は取れたけれど、広告はまだ、という状態も残すんだね」
まなボット「そう。『二次利用OK』の一言にまとめると、その違いが消えてしまう。合意済み、確認中、差し替えが必要、という状態を分けよう」
くるる「返事のメールがあれば、それだけでいい?」
まなボット「何に対する返事かが分かることが大切だよ。条件を記載した依頼書、対象のファイル、確認した完成版と一緒に参照できるようにする。記録の形式や必要な契約書は、案件に応じて確認してね」
くるる「シートを埋めることが目的ではなく、今どれを使えるのか分かるようにするんだ」
まなボット「そのとおり。確認中の素材を、公開用のフォルダへ混ぜないことも大切だよ。」
第9話|誰が、どの段階で公開を判断する?
くるる「制作担当が全部確認してから公開する、で進めてもいい?」
まなボット「一人ですべてを判断できるとは限らないよね。本人の確認、商品情報、権利や契約、広告表示の確認を、誰が担当するか分けておこう」
くるる「確認する人が多いと、いつ終わったのか分からなくなりそう」
まなボット「確認の順番と、最終的な公開判断者を決めるんだ。例えば、次のような工程を自社の体制に合わせて組み立てられる」
- 条件をそろえる:対象素材、利用方法、確認先、予定日を共有する。
- 完成見本を確認する:編集、商品説明、名前・依頼関係の表示を担当者が見る。
- 承認を記録する:確認した版と条件を保存し、修正が残っていないか確かめる。
- 公開を判断する:必要な確認が完了した版を、予定した掲載先へ出す。

くるる「公開日までに返事が来なかったら、いったん出して後で直す?」
まなボット「返事がないことを承認として扱わないようにしよう。掲載日を調整するか、利用条件が確認できている別の素材に切り替えるかを判断するんだ」
くるる「待っている人にも、期限を伝えておいた方がいいね」
まなボット「うん。確認依頼日、返答希望日、修正する時間を逆算しておこう。修正回数や、確認後に変更したときの扱いも相談しておくと進めやすい」
くるる「公開したら、最後に実物もチェックする?」
まなボット「もちろん。承認した版が表示されているか、スマホで文字が欠けていないか、掲載先と期間に間違いがないか。制作データの確認と、公開画面の確認をつなげよう。」
第10話|利用期間が終わるとき、何をする?
くるる「公開までできたら、ひと安心だね」
まなボット「そこで終わりにせず、終了日まで管理しよう。公開した人が、終了時にも同じ担当とは限らないからね」
くるる「引き継ぐなら、何を残しておく?」
まなボット「素材台帳に、少なくとも次の情報をまとめたい」
- 元の素材と、実際に公開した完成版
- 掲載URL、広告を特定できる情報、利用媒体
- 合意した条件と、承認記録の保存先
- 開始日・終了日、延長を相談する時期
- 停止・差し替えを実行する担当と、確認する担当
くるる「終了日の朝になってから、延長をお願いするのは遅そうだね」
まなボット「再確認や差し替えに必要な時間を見て、前もって判断しよう。延長する、別の素材へ変える、掲載を終える、という選択肢がある。追加利用は対象と条件を示し、合意してから進めるんだ」
くるる「古いSNS投稿や、配った資料も同じように消せるかな?」
まなボット「媒体によって対応が違うね。Webや広告の停止、配布PDFの差し替え、印刷物の在庫の扱いまで、最初に確認しておこう。社内に元データを保管することと、外部に公開したままにすることも分けて考える」
くるる「反応がよかった素材は、ずっと残したくなりそう」
まなボット「反応だけで決めず、今も商品情報が正しいか、次の施策で使う理由があるかを見直そう。期限の管理は、使い続けるための相談にも、きちんと終えるためにも必要なんだ。」

第11話|名前を載せれば使える? よくある疑問
くるる「最後に、迷いそうなことを聞いていい? 投稿者の名前とリンクを載せたら、転載の許可はいらない?」
まなボット「名前やリンクの記載だけを、利用許可の代わりにしないでね。広告やLPで使うなら、その使い方を示して確認しよう」
くるる「『引用』と書けばどうかな?」
まなボット「そう呼ぶだけで、自由に使えるようにはならないよ。引用など、許可なく利用できるかどうかの法的判断が必要なら、具体的な原稿や掲載方法を専門家に見てもらおう。広告に使いたいという都合だけで判断しないことだね」文化庁:文化芸術活動に関する法的問題のFAQ
くるる「昔お願いした投稿の素材を、もう一度使いたくなった場合は?」
まなボット「当時の合意を確認しよう。期間、媒体、広告利用、編集などが今回の使い方に合っているかを見直す。データが社内に残っていても、現在使えるとは限らないよ」
くるる「まだLPも広告も決まっていない段階で、相談していい?」
まなボット「もちろん。確定している用途と候補を分けて伝えよう。まずは投稿と指定LPの掲載を相談し、広告への展開は条件を確認してから判断する、と段階を分けることもできる」
くるる「全部を最初から買い取るように頼めば、後で困らないのかな?」
まなボット「『全部』『自由に』という言葉でも、誰のどの権利や利用方法を含むのかは明確にしたいね。投稿者以外の素材や出演者のことまで、言葉一つで解決するわけではない。広い利用や複雑な権利関係を予定するほど、契約の専門的な確認も役立つよ」
最終話|まずは、使いたい素材を一つ選ぼう
くるる「最初は、いい投稿ができたら、そのままいろいろな場所に使えると思っていたよ」
まなボット「使い道を広げるなら、相手にも自社の担当者にも、何に使うかが分かる準備が必要なんだ。最初の一歩は、この三つに絞ろう」
- 使いたい素材を選ぶ:写真、動画、コメントのどれを、何のために使いたいか。
- 使う条件をそろえる:媒体、期間、編集、広告利用、地域を整理する。
- 確認先と担当を決める:権利・表示・完成版を誰が確認し、誰が公開と停止を行うか。

くるる「まずは写真を一つ選んで、『この商品LPに、この期間、この見せ方で使いたい』と具体的にするんだね」
まなボット「そう。決まっていないことは無理に埋めず、確認が必要な項目として残せばいい。使える範囲が分かれば、制作担当も次の作業を判断しやすくなるよ」
くるる「投稿者にとっても、どこで、どんな形で使われるか分かった方が相談しやすそう」
まなボット「うん。起用時の相談から、制作、公開、終了までを一続きで考える。それが二次利用を進めるための土台だね。」
まとめ|二次利用は、許可と運用をセットで考える
インフルエンサー投稿を広告・LPへ展開する際は、使いたい素材と条件を具体的にし、適切な確認先と合意したうえで制作を進めましょう。元の投稿の許可や広告表示が、転載先でもそのまま足りるとは限りません。
押さえておきたいポイント
- 投稿への依頼と、別の媒体に使う条件を分けて確認する。
- 写真・出演者・音楽などの権利と、編集・広告表示を整理する。
- 見積は利用範囲と作業内容をそろえ、承認済みの完成版を公開する。
- 終了日、停止担当、延長・差し替えの判断まで記録に残す。
投稿企画から、その後の活用まで相談したい方へ
MADE IN CREWでは、インフルエンサーのキャスティング・投稿企画と、その後の活用についてご相談いただけます。掲載先から検討したい場合は、Web制作・LP制作もあわせてご覧ください。
ご相談の際は、「対象の商品・サービス」「使いたい素材と媒体」「希望期間」「今分かっている許可の状況」を、分かる範囲でお知らせください。
