本文へスキップ

採用・採用広報

採用インタビュー動画の作り方|質問例・構成・撮影前に決めること

採用インタビュー動画を依頼する前に、求職者の疑問と出演者の経験、質問、補足映像、確認担当を整理。具体的な質問例と構成、撮影・編集・納品のチェックポイントを紹介します。

採用インタビュー撮影を中心に、質問メモ、補足映像、編集確認を配置した記事カバー。

社員に話してもらう採用インタビュー動画は、質問を並べるだけでは内容が似通いがちです。「やりがいがあります」「相談しやすい会社です」という言葉を、求職者が自分の働く姿を想像できる情報にするには、具体的な出来事と、それを補足する仕事の映像が必要です。

制作を依頼する前に、まず「誰の、どんな疑問に答えるか」を一つ決めましょう。そこから出演者、質問、補足映像、公開先、確認担当を順に整理します。本記事では採用広報用の社員インタビューを対象に、質問例と構成、撮影・編集・納品の確認事項を紹介します。採用選考の面接で応募者に聞く質問とは目的が異なります。

1.最初に、動画で答える求職者の疑問を決める

「会社の魅力を全部伝えたい」から始めると、事業紹介、制度、社員の経歴が一度に入り、何を理解すればよい動画か分かりにくくなります。対象の募集職種と、応募前によく聞かれる質問を照らし合わせ、主題を絞るのがおすすめです。

  • 未経験でも、最初の仕事をどう覚えていくのか
  • 経験者は、どこまで自分で判断して仕事を進められるのか
  • 困ったとき、誰にどのように相談するのか
  • 一日の中で、個人作業とチームでの仕事はどう分かれるのか

厚生労働省の「求職者等への職場情報提供に当たっての手引」第3版(2026年3月改定)では、仕事内容、習得できるスキル、職場の雰囲気など、求職者が求める職場情報を整理しています。この考え方を参考に、社内で言いたいことと、求職者が確かめたいことが重なるテーマを選びます。

たとえば「未経験入社後の仕事の覚え方」を扱うなら、視聴後に「最初に任される仕事と相談先が分かった」と言える状態を目標にします。応募数などの結果を動画単独で保証するものではなく、判断材料が足りたかを確認する設計です。

求職者の疑問から、インタビューの質問、具体的な経験、補足映像へつなげる4段階の図。相談できる職場かという疑問に、先輩と課題を整理した経験と仕事の場面で答える。

公開する場所によって、動画の役割を分ける

採用サイトの職種紹介に置く動画なら、業務や支援の説明を深めます。SNSの短い動画なら、一つの疑問を提示して関連ページへ案内する役割を持たせます。説明会で使う場合は、視聴後に担当者が何を補足するかも含めて構成しましょう。

同じ素材から複数版を作る場合も、先に本編の主題を固めます。短く切ればどこでも使えるとは限りません。必要な前提や条件を残したまま切り出せる話を、撮影前に見つけておくことが重要です。

同じ採用インタビュー素材を、採用サイトでは理解を深める用途、SNSでは疑問を提示する用途、説明会では対話につなげる用途に展開する図。

2.出演者は、テーマに合う経験から選ぶ

出演者は、話の上手さだけで選ぶ必要はありません。伝えたいテーマについて、自分の経験を振り返れる人が適しています。入社直後の支援なら実際に支援を受けた社員、仕事の任せ方なら現場社員と育成担当など、同じ出来事を違う立場から話せる組み合わせも候補になります。

候補者には短い事前ヒアリングを行い、「いつ、何があり、どう対応したか」を聞きます。話せる経験がなければ、答えを作ってもらうのではなく、テーマや出演者を見直します。年齢や見た目などで機械的に選ぶのではなく、職種、担当業務、経験と主題の対応を確認しましょう。

また、一人の経験が会社全体に当てはまるとは限りません。「自分が所属する部署では」「入社当時は」といった条件が必要かを整理します。本人が出演を希望しているか、公開範囲を理解しているかも、日程調整より前に確かめておきたい点です。

仕事内容、入社後の支援、成長の過程というテーマと、具体的に話せる経験を持つ出演者を対応させた選定マップ。

3.質問は「出来事・行動・支援・変化」で深める

抽象的な質問に、場面を尋ねる質問を添える

「やりがいは何ですか」という質問は、話し始めるきっかけとして使えます。ただし、その答えだけで終えず、具体的な一場面まで掘り下げます。以下は質問を組み立てるための例です。

最初の質問 具体化する追加質問
仕事のやりがいは何ですか 最近、そのやりがいを感じた仕事を一つ教えてください
入社後に困ったことはありますか 最初に手が止まったのは、どの作業のどんな場面でしたか
相談しやすい職場ですか 直近では、誰に何を相談し、その後どう進みましたか
成長したと感じる点は何ですか 入社時には難しかったことで、今は自分でできることはありますか

「先輩が優しく教えてくれました」という答えなら、教わった内容、タイミング、方法を聞きます。「毎朝一緒に作業の順番を確認した」のように、行動まで分かると、撮るべき映像も決めやすくなります。

社風ややりがいを抽象的に聞く代わりに、支えてくれた人や達成感を得た仕事など具体的な出来事を尋ねる比較図。

四つの順番で、一つのエピソードを聞く

  1. 出来事:どんな仕事で、何が難しかったか
  2. 行動:本人が最初に何を試し、どこで判断したか
  3. 支援:誰が、何を、どのように助けたか
  4. 変化:その後にできるようになったことと、今も難しいことは何か

この順番は回答を誘導する台本ではなく、聞き漏らしを減らすための補助線です。質問は一度に一つにし、考える時間を取ります。望んだ言葉が出ないからといって、「つまり風通しがいいということですよね」と結論を押しつけるのは避けましょう。

難しさを扱うときは、それを乗り越えた話だけに限定しないことも大切です。現在も必要な注意点や習熟に時間がかかる業務があれば、支援の範囲と合わせて伝えます。応募する人が現実的に判断できる情報を残します。

出来事、本人の行動、周囲の支援、その後の変化を順に聞く四段階の図。

4.発言と補足映像を、一枚のシートでつなぐ

インタビューの間に差し込む仕事や職場の映像を、Bロールと呼びます。話の内容を視覚的に補う素材です。「チームで確認する」という発言には確認の場面、「道具の使い方を覚えた」という発言には道具や手元を対応させます。

次の表は、架空の企業で未経験入社後の支援を紹介する場合の記入例です。実在企業の制度や撮影実績を示すものではありません。

求職者の疑問 質問 回答の根拠・確認資料 補足映像 確認者
最初に何を覚えるのか 最初に任された作業は何ですか 本人の経験、現行の研修項目 手順書と作業の手元 本人・育成担当
迷ったら相談できるか 判断に迷ったとき、どうしましたか 具体的な相談場面 実際の確認方法を示す場面 本人・現場責任者
いつ一人で進めるのか 任される範囲はどう変わりましたか 担当範囲、運用上の条件 一人で行う工程と確認工程 現場責任者
作業の順番を確認するという発言に、手順書、作業の手元、確認場面の補足映像を対応させ、本人と現場責任者で確認する例。

撮影のために普段の動きを再現する場合も、実際の手順と安全ルールを守ります。実施していない研修や、通常は行わない相談場面を、日常の風景として見せないようにします。撮れない工程は、許可済みの資料や図による説明へ切り替える方法もあります。

パソコン画面、ホワイトボード、書類には顧客情報や未公開情報が入りやすいため、撮影前に内容を差し替えます。後からぼかす前提だけに頼らず、撮影可能な範囲と代替カットを現場責任者に確認しましょう。

5.構成は、疑問から具体例、次の案内へ進める

以下は「未経験入社後の仕事の覚え方」をテーマにした架空の構成例です。秒数は固定せず、掲載先と必要な情報量に合わせて調整します。

  1. 冒頭:求職者の疑問を提示し、社員の具体的な一言を置く
  2. 仕事の紹介:担当業務と最初に任された作業を、実際の映像で説明する
  3. エピソード:困った場面、本人の行動、周囲の支援を聞く
  4. 現在:任される範囲の変化と、今も大切にしている確認を伝える
  5. 結び:詳しい業務内容や募集要項を確認できるページを案内する

会社概要や沿革を長く入れるよりも、その動画を見る人が知りたい場面を先に見せる構成を検討します。肩書きや専門用語は短い説明を添え、業界を知らない人にも意味が通るかを確認します。

疑問、仕事、具体的なエピソード、現在の担当、次の案内をつなぐ架空の採用インタビュー動画の絵コンテ。

6.撮影前に、出演範囲と音の環境を確認する

出演者には、質問と使い方を事前に伝える

出演者に共有するのは、主題、質問候補、所要時間、服装、公開媒体、公開後の問い合わせ先です。回答全文を暗記してもらうより、話す出来事を思い出してもらう準備が向いています。答えにくい質問は事前に調整できるようにしましょう。

氏名・肩書きの表示、広告への利用、短尺版への編集、静止画の切り出し、使用期間、異動・退職後の扱いなどは、予定している範囲を説明し、確認の記録を残します。個別の権利判断が必要な場合は、社内担当者や専門家に確認してください。

見た目に加えて、声が聞き取れる場所を選ぶ

きれいな会議室でも、空調、冷蔵庫、道路、隣室の会話が録音に入ることがあります。収録予定の時間帯に確認し、機器を止められるか、別室へ移れるかを決めます。安全設備など、停止できないものは無理に止めません。

服装は通常の仕事に合うものを基本に、マイクとの擦れ音や細かな柄の映り方を撮影担当と確認します。当日は機材準備、音声テスト、インタビュー、補足映像、撮り直しの順に時間を確保し、出演者の本来の業務を圧迫しない進行にします。

インタビュー収録セットを中心に、質問共有、公開範囲、音、服装とマイク、進行表の五つを確認する図。

7.編集では、意味と事実と読みやすさを別々に確認する

言いよどみを削る編集でも、条件や前提を落とすと発言の意味が変わります。「入社した部署では」という限定を削り、全社の制度のように見せていないか確認しましょう。映像と発言の組み合わせによって、別の業務を本人が担当しているように見えないかも重要です。

確認担当は、次のように分けると論点を整理できます。

  • 出演者:発言の意図、名前、肩書き、公開しにくい内容
  • 人事・現場責任者:制度、業務内容、対象者や適用条件、情報の基準日
  • 制作・運用担当:字幕の誤字、専門語、音量、画面内の写り込み、掲載先での見え方
  • 最終承認者:修正の取りまとめと、公開してよい版の確定

字幕は小さな画面でも読める量にし、固有名詞や数字を原稿と照合します。音声を出さずに見ても主題が分かるか、声とBGMが重なって聞きづらくないかも、実際の閲覧環境で確認します。

使用する音楽、写真、図版などは、採用サイト、SNS、広告で利用できる範囲が同じとは限りません。文化庁の著作権契約マニュアルでは、利用対象と利用許諾の範囲を特定する重要性を説明しています。素材ごとの条件と、予定する編集・公開方法を照合しておきましょう。

本人が発言の意味、人事と現場が事実、制作が音声と字幕、責任者が最終承認を確認し、必要な修正を戻す流れ。

8.見積もりは、完成する動画の種類までそろえて比較する

「社員三名を撮影」と伝えるだけでは、撮影と編集の範囲がそろいません。依頼時には、撮影場所、出演人数、主題、本編の本数に加え、以下の項目を確認します。

  • 質問設計、事前ヒアリング、構成案の作成を誰が担当するか
  • 補足映像の撮影、音声収録、照明、撮影場所の手配を含むか
  • 横版・縦版・短尺版の本数と、それぞれの編集範囲
  • 字幕入り版、字幕なし版、字幕ファイル、サムネイルの有無
  • 修正回数と、構成確定後の大幅変更・再撮影の扱い
  • 素材の使用範囲、撮影元データ・編集データの納品可否と保管期間
  • 初稿、社内確認、修正、本納品、公開の各締め切り

横向きの映像を縦に切り抜くと、顔や手元が欠ける場合があります。縦版が必要なら撮影時点で共有します。元データも、納品されることを前提にせず、必要な目的と合わせて相談してください。

横版と縦版、字幕の有無、短尺版、修正範囲、元データ、使用範囲を六つの図で示した納品仕様チェック。

よくある質問

台本は全部書いた方がよいですか?

冒頭の説明や制度名など、正確さが必要な箇所は原稿化できます。本人の経験を語る部分は、質問と話題のメモを用意し、自然な言葉を収録する方法が向いています。会社が望む回答を読み上げてもらうだけにならないようにします。

動画の長さは何分が適切ですか?

一律には決められません。公開場所、主題、視聴後に案内する内容によって変わります。まず必要な話を構成し、本編と短尺版で役割を分けるかを判断しましょう。

写真も同じ日に撮れますか?

併せて計画できますが、写真用の構図や静止した場面を撮る時間は別に必要です。動画からの切り出しだけで用途を満たせるかも確認します。写真の準備は採用サイト・求人媒体用の写真撮影ガイドで整理しています。

まとめ:質問と映像と確認担当を、撮影前につなげる

採用インタビュー動画の準備では、「求職者の疑問」「具体的な経験」「補足映像」「内容の確認者」を一本につなげることが大切です。最初からすべてを完成させる必要はありません。募集職種、よく受ける質問、公開先が分かれば、出演者や構成を検討する材料になります。

MADE IN CREWの写真撮影・動画制作サービスでは、目的や掲載先に合わせた撮影内容をご相談いただけます。関連事例として、清水運輸様の採用・企業サイト向け写真撮影とショート動画制作では、業務別の現場シーン撮影と素材整理を担当しています。

採用インタビュー動画を検討している方は、募集職種、伝えたい疑問、公開先、希望時期を添えて、お問い合わせフォームからご相談ください。

Contact

SEOコンテンツ・Web制作のご相談はMADE IN CREWへ

「検索から問い合わせにつながる記事をつくりたい」「Webサイトからの集客を強化したい」。MADE IN CREWは、戦略設計からコンテンツ制作・サイト制作まで一貫して支援します。まずは無料相談からお気軽にご連絡ください。